電子レンジは日常生活において重宝する家電製品ですが、適切にメンテナンスされていないと衛生面で問題が生じたり、故障するリスクが高まります。清掃する際には特に注意すべき誤った方法がいくつか存在しますので、ここで紹介します。
電子レンジの内部は予想以上に汚れが溜まりやすい場所です。汚れの主な原因として以下の3つが挙げられます。
電子レンジの汚れの主な原因
- 食品の残りかす
電子レンジで加熱中に食品が破裂するか、こぼれると、そのかすが内部に残ります。このような汚れはすぐに対応すれば簡単に除去できますが、小さな汚れであっても放置すると硬くなり、除去が難しくなります。 - 水蒸気による水垢
使用時に食品から発生する水蒸気が内部に残り、水垢となって付着します。この白いシミのような汚れは、放置すると除去が困難になるため、定期的な掃除が必要です。 - 焦げ付き
電子レンジを使用していると、残った食品かすが熱で焦げ付くことがあります。これは特に落としにくい汚れで、焦げ付きを防ぐためにはこまめに掃除することが重要です。発見次第、歯磨き粉などを使用して早期に対応しましょう。
電子レンジの特に汚れやすい部位
- 底面 電子レンジの底は最も汚れやすい部位で、直接食品が触れることが多いため、特に注意が必要です。特にシンプルな単機能電子レンジでは、ターンテーブルと底面の間に汚れが溜まりやすいです。
- 側面・天井・ガラス面 調理中の油や水蒸気がこれらの部位に付着しやすく、特にオーブン機能があるモデルでは汚れがつきやすいです。食品がこれらの部分に近づくと、汚れがより付きやすくなります。
- 外側 電子レンジの外部も掃除を怠ってはいけません。通気口にホコリや汚れが溜まると、空気の流れが悪くなり、機能の低下を招く可能性があります。
これらの部位に注意を払い、電子レンジの掃除を定期的に行うことで、清潔で機能的な状態を維持しましょう。
電子レンジの掃除前準備：部品の取り外し方
電子レンジの掃除を始める前に、モデルによってはいくつかの部品を取り外す必要があります。ここでは、一般的な電子レンジのタイプ別に部品の取り外し方をご説明します。
ターンテーブル式電子レンジ
このタイプの電子レンジには、食品を均等に温めるためのターンテーブルが装備されています。このターンテーブルは、多くの場合、ガラスやセラミック製で、回転ローラーや軸が支えとなっています。
ターンテーブルの取り外し方
メーカーやモデルによって多少の違いはありますが、大抵のターンテーブルは直接上に持ち上げるだけで簡単に取り外すことができます。掃除をスムーズに行うため、作業開始前には必ず取り外しましょう。
回転ローラーや網の取り外し方
これらの部品も同様に、大抵はターンテーブルと同じく上に持ち上げるだけで取り外すことが可能です。ただし、部品を傷つけないように注意して取り扱ってください。
フラット式電子レンジ
フラット式電子レンジには回転するターンテーブルはありませんが、一部のモデルには固定されたテーブルプレートが設置されています。このプレートを取り外しておくと、掃除が楽になります。また、グリル皿や角皿が付いているモデルでは、これらも取り外して適切に洗浄すると良いでしょう。
これらの手順に従って部品を安全に取り外した後、電子レンジの掃除を進めてください。これにより、電子レンジをより効果的に清潔に保つことができます。
電子レンジの間違えやすい掃除方法とその対策
内部が熱い状態での掃除は避けましょう
清掃を始める前には、電子レンジが十分に冷めていることを確認してください。熱が残っているとやけどの危険があります。
専用の洗剤を使用しましょう
一般的な家庭用洗剤や家具用洗剤は避け、電子レンジに適した中性洗剤を使用することで、表面を傷つけたり色が落ちるのを防げます。
メラミンスポンジは使用しないでください
電子レンジの表面に微細な傷をつける可能性があるため、柔らかいスポンジや布を使うことをお勧めします。
洗剤の長時間放置は避け、しっかりとすすぎをしましょう
強力な洗剤が表面に留まることで、変色や傷が生じることがあります。
水を直接かけるのは厳禁です
電子レンジに水を直接かけると、内部に水が侵入し故障の原因となるため、湿った布で拭く方法を採用しましょう。
掃除後は必ず乾燥させましょう
濡れた状態での使用は感電や故障のリスクを伴います。
自己分解は避け、問題がある場合は専門業者に依頼しましょう
分解することで保証を受けられなくなることがあります。
電子レンジ内での金属使用は絶対に避けましょう
金属は火花を発生させ、火事の原因になり得ます。
内部の焦げ付きは早急に掃除しましょう
焦げ付きを放置すると、悪臭の原因やさらなる故障を招くことがあります。
以上、電子レンジを安全かつ効率的に掃除するためのポイントをご紹介しました。正しい方法で清掃を行い、電子レンジの寿命を延ばしましょう。
電子レンジの掃除に関するよくある質問と回答
電子レンジの掃除について、ここではいくつかの質問に答えていきます。
重曹は電子レンジの掃除に使用できますか？
重曹は中性であるため、基本的に電子レンジの掃除に安全に使用することができます。しかし、直接振りかけるのではなく、水で溶かしてペースト状にしたものを使用してください。
クエン酸を電子レンジの掃除に使っても良いでしょうか？
クエン酸は酸性であるため、電子レンジの掃除には不向きです。使用すると表面に傷がつく可能性がありますので、避けた方が無難です。
メラミンスポンジを使用しても安全ですか？
メラミンスポンジには研磨剤が含まれているため、電子レンジの掃除には推奨されません。表面に微細な傷をつける恐れがあります。
水を直接電子レンジにかけるとどうなりますか？
直接水をかけると、内部に水が浸透し、故障の原因になる可能性があります。また、水が電源コードに触れると感電のリスクも伴います。
電子レンジを濡れた状態で使用するのはなぜ危険ですか？
濡れた状態での使用は、内部に水蒸気がこもることで故障を引き起こす可能性があり、感電の危険も伴います。
掃除後に電子レンジをどう乾燥させるべきですか？
掃除後は、電子レンジをしっかりと乾燥させることが重要です。湿った状態を放置すると、カビや雑菌が繁殖し、不快な臭いや健康への影響を引き起こすことがあります。
電子レンジが汚れる３つの原因と掃除する際の注意点まとめ
電子レンジは日常生活において手放せない便利家電。でも適切にメンテナンスされていないと衛生面で問題が生じたり、故障するリスクが高まります。電子レンジを清掃する際にはこれらの質問と回答を参考にして、電子レンジを安全かつ効果的に掃除してください。
